

愛南町は、太平洋からの黒潮が宇和海に流れ込む最初の分岐点。平均水温が夏28℃、冬17℃と暖かく、栄養分と酸素の豊富な養殖漁場が、よく餌を食べ健やかな養殖魚を育みます。

漁場は日本有数の透明度を誇る足摺岬宇和海国立公園内にあります。また愛南町の海はリアス式海岸で、水深50〜60mと、深い場所を好むマダイにとっては絶好の環境にあります。
マダイでは全国に類を見ない20m×20mの沈下式大型生簀を設置し、マダイをよりストレスフリーな環境で養殖を行う生産者もいます。

愛南町の海では、水温が高い「急潮」と水温が低く栄養分が多い「底入り潮」が約半月ごとに入れ替わります。
これにより栄養分と酸素の多い養殖漁場が形成されるとともに、潮の出入りで身質の引き締まった養殖魚が育まれます。これは黒潮の一部が内海に流れ込む地理的条件を備えた宇和海にしか起こらない特別な現象で、愛南の海は、宇和海の入り口で最も恩恵を受けています。
愛南町の漁場は、まさにマダイがすみやすい環境です。